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1.いろいろな仕様上の確認事項 |
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表面シートとスイッチの寸法 製品外形寸法(表面寸法)から、スイッチ部は各0.5mmずつ小さく作ります。表面が100×100のサイズなら、スイッチは、99×99のサイズにしています。筐体の加工公差とメンブレンスイッチ抜き、貼り合せの公差を加味しています。 キー、窓、テール出し位置の配置は、外形からどの程度離すか、LCD窓穴やテール出し穴位置を考慮し、パターン引き回しをします。テールの出し穴付近は、最もパターンが集中するところですので、テールの位置をイメージして意匠で空スペースを作っておきます。ジャンパー印刷が必要になりコストアップしない様にメンブレンスイッチに合わせて基板を設計されたほうがすっきりします。 |
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キー、エンボスまでの距離 加工公差から、1mm小さくなるわけですが、キー穴、エンボス穴も考えなくてはなりません。 各部材は粘着材で貼り合せています。 上下接点間にあるスペーサー材には上下間を接触させるため穴が開いています。エンボスも粘着材で接着されるので穴が開きます。ここで注意が必要なのは、同じ寸法系ではないことです。エンボス径より大きく糊逃げます。同じ径だったり小さかったりすれば、キーを押す度に粘着が付いたり離れたりするため、ペチャペチャ音がすることになります。 エンボス径がφ10なら粘着材の穴はφ11といった具合です。 |
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イオンマイグレーション 銀はイオンマイグレーションという現象があります。 簡単に言ってしまえば、銀イオンが溶け出して絶縁が悪くなる現象です。 テール先端は、パターンの間隔も狭く剥き出しになるところです。銀パターンを剥き出しにせずにカーボンでラミネートされたほうがよいでしょう。 また銀パターンは薄い印刷層なので、コネクタへの過度の抜き差しで、銀印刷層を剥離させてしまうことにもなります。 |
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エアベント穴について メンブレンスイッチでは、裏面やLCD窓穴、テール穴のいずれかに内部の空気を流動するための穴が幾つか設けられています。 標高の高い高所に持って行ったポテトチップスの袋がパンパンに膨らむという話を聞いたことがあると思います。これは気圧の変化によるものなのですが、メンブレンスイッチ内部にも、微量の空気があります。この空気が移動しない密閉状態では、低地から高所に持っていくと内部の空気が膨らんで、スイッチを押せないトラブルが起きます。そのため、スイッチが押されれば空気が押し出され、離せば空気が戻る仕組みになっています。 スペーサー材などがダンゴ穴のようになっているのがベントです。裏面粘着に穴があるかテールの出し口やLCDの窓に繋がっています。 |
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防水枠について 上で説明したエアベントですが、外部に繋がっていて、雨水などにぬれてしまい水滴が付いているとします。キーのエンボスを押す離すを繰り返すとスポイトと同じなので空気と一緒に水分をスイッチ内部に取り込むことになります。これが原因で絶縁不良を起こしてしまうこともあります。もし、水滴がかかってしまったら水滴を拭き取ることが大切です。 濡れることが想定される製品環境では、下の項で触れていますが、強力粘着材の額縁の中にスイッチを入れてしまう方法がとられます。スイッチ本体をサイズダウンします。スイッチは表面外形から0.5mm(貼りズレ考慮)+5mm枠+スイッチをはめ込むため遊び0.5mm=6mmで4辺それぞれが5〜6mmほど小さくなるスイッチとお考えください。 もちろん、枠材などにはキーを配置することは出来ませんので、キーの配置を考慮しなくてはなりません。 |
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2.テール引き出し方法 |
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・中出しの場合 筐体に貼り付ける糊材があります。 外端からテール出しの穴が内側に入ります。 テールの出し位置にはパターンが集中してきますので近くに穴やキーの配置はパターン引き回しが困難になることがあります。 |
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・直出しの場合 テールの引き出し口には粘着材はありません。 テール出し口位置、キーの配置により、スペースが確保できない場合は直出しとなる場合があります。 防水枠の場合は、5mm枠で接着がされるので直出しでかまいません。 |
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3.テールのピッチ |
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コネクタピッチ: 1.0/1.25/2.54mmなど プリント基板で使用するコネクタにあわせます。接触面がどちら側になるのか確認が必要です。 通常のメンブレンスイッチでは、表面シート側が接触面となります。 決めていれば連絡ください。1.0mmが主流です。 FPCタイプなら、0.5mmでも可能です。 |
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4.表面ののエンボス形状 |
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8〜12φの真円が標準ですが、可能な限り特殊形状にも対応します。 高さは、0.5ミリ程度で仕上がります。 エンボスの形状にてクリック感を出すことも可能です。 丸以外の楕円、四角、三角、線等のエンボスは金型が割高となりますので丸を基本とし表面シートの印刷により形状を表現したほうが良い。 素材の性格上、環境温度60℃以上での長時間保管や使用するとエンボス形状がダレる恐れがあります。保管や使用温度が高い場合は、耐熱エンボストするかメタルドームの併用を検討することになります。事前の連絡をお願いします。 8φキーは、最小12mmピッチ 10φキーは、最小14mmピッチ 1mm逃げるのは、クリック感を出すためでもあり、貼りズレてしまうとキーを押すたびに糊着いた離れたでペチャペチャと音を出すからです。 |
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5.マトリックス回路(複雑な回路に対応) |
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パターン本数が多く引き回しが複雑になる場合は、マトリックス回路で対応します。 ・テールを2本出し 縦横それぞれでテールを出し、基板側にてスイッチを構成します。 LEDを内蔵する場合では、LEDの高さをスペーサ材で調整するため、接点シートとLEDシートが別になりそれぞれからテールを出し2本にすることがあります。先端を1つに貼り合わせすることも可能です。 ・折り曲げで イニシャル・単価は安価にすることも出来ますが、表面シートから見て折り曲げ箇所に膨らみが出来てしまいます。電極シートは、折りシワをつけるほど、折ってしまうと、パターンにクラックが入り、抵抗値が大きくなったり、最悪断線してしまいます。 ・重ね印刷で 導電性のインクと絶縁インクを使い、ブリッヂさせる印刷です。縦回路、絶縁層、横回路と印刷工数が増え割高となりますが、折り曲げのような膨らみがないため綺麗な仕上がりです。 |
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6.防水・防滴処理が必要な場合 |
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表面シート側からの水の浸入を防ぎます。 スイッチ本体を強力粘着材の枠で囲んでしまうことで、防水・防滴に対応させます。 通常のメンブレンスイッチは、裏面粘着材、パターンシート、スペーサ、表面粘着材など何層にも粘着材が貼り合わされています。また、テールの出し口や接着が弱い箇所から水が浸透していくことになります。 表面シートとケースを1枚の防水粘着材で、強力に接着することで水の浸入を防ぎます。枠材の粘着力に頼るものなので枠幅は、3〜5mmが好ましい。 表面シートとケースを1枚の強力な粘着材で額縁状に接着させてしまえば、通常品よりは水が浸透していくリスクが減ります。 |
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その他、見積確認項目 |
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補足
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